農業は最も古くて新しい、
普遍的な生産と成長と創造の場
「創地農業21」は、食と環境と持続可能な社会に貢献しうる農業の普及、および人材の育成をめざして1995年に発足し、1996年より活動を開始しました。振り返れば1996年は、学校給食のO—157食中毒事件、遺伝子組み換え作物の輸入、BSEの大規模発生など、まさに食と環境と農業、そして社会の持続可能性そのものが根底から揺さぶられる中での出発でした。
あれから私たちは口蹄疫、東日本大震災、放射能汚染という人間が持っている力の限界を経験し、TPP(環太平洋経済連携協定)への対応にも迫られています。
農業は人と自然との接点であり、原初から未来にまでつながるあらゆる要素が詰まった、最も古くて新しい、普遍的な生産と成長と創造の場です。今こそ社会全体が、この農業の限りない力を活用すべきだと思っています。
こうした認識のもと、先進的な取り組みを続けるスクールOBやコンサルタント、企業、研究機関、教育機関、国家行政機関などの協力を仰ぎ、「グラスファーミングスクール」の活動をさらに継続的に拡充して参ります。
今後「創地農業21」は、「グラスファーミングスクール」を主軸とし、日本の風土に合った放牧システムの研究、開発、普及につとめ、結果として付加価値が高い、持続性ある農業社会づくりに貢献していきたいと考えています。
ご理解、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
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